マンション売却には絶対に押さえておきたい注意点があります。なぜなら、それらの注意点を押さえて売るのと、売らないのでは、売却金額が200万~300万円もかわるからです。
では、注意点とはどのようなものでしょうか?一番大きい要素は不動産業者選びです。そして内覧会や、契約後の注意点です。不動産業者に頼らず、事前にこれらのカンタンな知識をチェックしておくだけで値段は変わります!
それでは、本日はマンションを高く売却するための5つの注意点を、マンション売却の研究家の私が解説いたします。
①まずは不動産業者選びの注意点
あなたはどうやって、不動産業者を探しますか?一般的な探し方は下記のとおりです。
(1)マンションのちらしの業者に連絡する
(2)インターネットで近くの業者を探す
(3)知人や友人に紹介してもらう
しかし、どの方法もマンションを高く売るための業者選びではありません。その理由は、(1)~(3)のどの選び方も不動産業者1社しか探していないからです。
ですから、無料のマンションの一括査定サービスを使って、不動産業者を3社以上紹介してもらいましょう。下記の表をみてください。
不動産業者によるマンション査定結果の一覧
A社 | B社 | C社 | D社 |
---|---|---|---|
1,800万円 | 2,000万円 | 1,780万円 | 1,600万円 |
なんと、B社とD社では、400万円も査定結果が異なるのです。もちろん査定額=売却金額ではありませんが、これは大きな違いです。
単に一番高い金額の業者に決めるというわけではなく、このように複数の業者の話を聞くことで、売却金額のポテンシャル最大価格がわかるのです!
一括査定サービスは、大手の方が登録している不動産業者の加盟店が多いのでがあるので、下記の最大手のサービスに申し込んでみるとよいでしょう。
・日本最大級のマンション一括査定サービスの「イエイ」

②重要!業者と結ぶ契約は「一般媒介契約」
おそらく読者のほとんどの人は知らないと思いますが、不動産業者と結ぶ契約は大きくわけて2つあります。それが下記の2つです。
(1)一般媒介契約 <==筆者がおすすめの契約はこっち!
(2)専門媒介契約
簡単に要点だけ説明すると、(1)一般媒介契約は複数の業者と同時にできる契約で、(2)は不動産業者1社しか結べない契約です。
不動産業者は(2)の契約をしたがります。なぜなら(2)の契約は、他の不動産業者に案件を横取りされる危険がないからです。しかしそれは業者のメリットであり、ユーザーのメリットではありません。
(1)の契約なら複数の不動産業者が同時に売却しようと、買い手を探しますので、それだけ買い手が見つかる可能性が増えます。マンション売却の基本ですが、買い手候補が多いほど、売却金額も高くなるのです。
ただし(2)がいい場合もあります。それは売ろうとしているマンションが売れにくいマンションの場合です。そういったマンションの場合は(1)の契約にしても、どの不動産業者も気合を入れてくれないので、(2)の契約を結びましょう。
結局のところ、不動産業者が気合を入れれば売れない物件などないのです。
一般媒介契約と専任媒介契約についてはこちらの記事をご覧ください → 一般媒介契約と専任媒介契約なら「一般」の方が高く売れる理由
③売却するためにマンションはリフォームしないのが基本!例外も
まず、古いマンションだからマンションのリフォームをしてから売却を検討する人がいますが、それはやめた方がいいです。なぜならリフォームに300万円かけたとして、売却金額が300万円高くなる保証はないからです。
いえ、たいていの場合、その300万円は回収できないでしょう。当然リフォーム済みであれば買い手がつく可能性は高まります。
もし、あまりにマンションが古くて、買い手がつかない場合は上限の金額を50万円に決めてプチリニューアルを行いましょう。実はあまり知られてないのですが、50万円あれば結構リフォームできます。
フローリングのリフォーム相場

壁クロスのリフォーム相場
施工場所 | 部屋の広さ | 価格 |
---|---|---|
居室(リビング・寝室) | 6帖(10㎡) | 10万円 |
トイレ | 1帖(2㎡) | 5万円 |
キッチン | 4帖(7㎡) | 7万円 |
洗面所 | 3帖(5㎡) | 5万円 |
玄関・廊下 | 7㎡ | 7万円 |
畳から洋室へ張り替え | 6帖(10㎡) | 15万円 |
このように、フローリングと壁だけでもリフォームを行うといいでしょう。具体的にはこの記事をご覧ください → マンション売却前に50万だけリフォームして高く売れた友人の話
④マンションの欠陥・問題点は買主に事前に伝える
もし、マンションに欠陥や問題点があれば、事前に買主に伝えましょう。もし伝えなければ、結局、売却後もその補償費をあなたが負担することになるからです。
これを瑕疵担保責任といいます。
消費者保護の観点から、売却契約締結後でも重大な欠陥があった場合は、売却後1年間はあなたが補償費を負担しなければなりません。
「実はこのマンションの屋上は、夜も換気扇が止まらなくて騒音がすごい」
といった事も、事前に伝えておこないと、売却後に瑕疵担保責任を問われたとき、あなたは非常にまずい立場になるからです。
瑕疵担保責任については、こちらの記事で詳しく書いてあるのでご覧ください → マンション売却時の瑕疵担保責任とは?
⑤マンション売却後は確定申告で税金が戻る!
マンションを売却したほとんど人が、購入時より安く売却しているからです(住んだ分だけ築年数が古くなりますから)。そうすると売却した翌年に確定申告をすれば、前年に収めた住民税と所得税が一部や全額が戻ってきます!
その額は百万円を超えることもあります。ただし確定申告しないと1円も戻ってきません。
また、マンション売却で、購入時より高く売却した方も確定申告をすれば、本来かかるはずの所得税と住民税を0円にすることができます。※条件があります。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください → マンション売却の税金・確定申告を4ステップで完全解説!
マンションを高く売るための注意点のまとめ
いかがでしたか?本日はマンションを高く売るための注意点をまとめました。ほとんどの人が不動産業者からのアドバイスだけで、なんとなくマンションを売却しますが、これらの注意点を事前に踏まえておくだけで、数百万円も売却金額がかわります。
本日は5つの注意点を紹介しましたが、やはり一番売却金額がかわってくる要素は、不動産業者です。本日紹介したとおり一括査定サービスをつかって3社以上、不動産業者を紹介してもらいましょう!